印刷・製本


フクイングラフィックでは、組版制作のみならず、印刷、製本もお受けしています。

グループ会社に印刷会社と製本会社があり、書籍や実用書、またカタログなどの商業印刷物、取扱説明書など、多岐に渡って実績があります。
写真集やカタログなどで、FMスクリーニングを使用した高精細印刷でも数百点の実績があります。
小ロット、小冊子のモノクロ印刷はこちらをご覧ください。

・一般書籍
カラー、モノクロを問わず、様々な判型の書籍印刷で実績があります。
製本では、学習参考書などに最適なブックインブック(本体に別冊を組み入れ、取り外し可能な合本)を得意としております。
このように、組版から製本まで一貫してお受け出来る体制があります。

主な生産実績
書籍、実用書、学習参考書、辞書・事典、手帳、家計簿、写真集(カラー、ダブルトーン、モノクロ)、絵本、図録など

・商業印刷物
電機、ハウスメーカーのカタログなどをはじめとした商業印刷物も得意としており、大量部数の印刷にも対応しております。
製品パッケージは、印刷後の加工にも対応いたします。
チラシなどにおいては、新聞折込、ポスティングまでお受けしております。

主な生産実績
カタログ・リーフレット、チラシ、製品パッケージ、会社案内、カレンダー、取扱説明書、広報誌・会報誌など

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CTP



CTPとは

CTPとは「コンピューター・トゥ・プレート」の頭文字をとった略称です。
コンピューターによって作成されたプリプレスデータを用いて、製版フィルムを介さずにダイレクトに刷版(プレート)に焼き付けて出力する技術を指します。

従来での作業工程では、製版フィルムに文字や写真などを焼き付け、さらに印刷機のハンコとなる刷版にフィルムから焼き付ける作業(紫外線による感光)が必要でした。
CTPという技術により製版フィルムを使用する工程がなくなり、従来と異なり刷版にレーザー光線で直接に印字(画像形成)することで、シャープな刷版を生産出来るようになりました。

現在、CTPの普及により従来のオフセット印刷における製版工程と印刷工程の橋渡しとして必要不可欠な役割を果たしてきた製版フィルムは、確実に姿を消しつつあります。
フクイングループでは1996年よりCTP運用を開始し、現在ではほとんどの印刷をCTPによるワークフローで稼働させています。


CTPの種類

CTPの出力装置、光源(レーザー)、版材(プレート)にはそれぞれ複数の種類が存在しており、フクイングラフィックで使用しているCTPは「外面ドラム」「赤外線半導体レーザー」「サーマルプレート」という組み合わせになっています。
現在のCTP出力で主流といえる組み合わせであり、利点として下記の特徴が挙げられます。

・レーザー光とプレートとの距離が短いため、露光精度が高い(外面ドラム)
・画像形成を行う赤外線半導体レーザーは10.6ミクロン※という高精細なスポットサイズのため、画像が太る事が無くシャープに再現される(赤外線/サーマル)
・特定の露光域により暗室が不要になり、取り扱いやすく作業性が良い(サーマルプレート)

◎解像度2400dpiの時  ミクロン=μm=0.001mm
         解像度が10,000dpiの時のスポットサイズは2.6ミクロン

フクイングラフィックではCTPワークフローの選定にも長年の経験を生かし、安定した出力をいかに維持できるか、という観点から版材と出力機の総合力で判断しています。
材料となるプレートには、大幅に廃液量を削減しつつ弱アルカリ性現像を可能にした事により、コストダウンと環境影響及び負荷に対応したサーマルプレートを選択しました。
出力装置では、時間60版という高い生産性を安定して出力し、FMスクリーンに対応する10ミクロン相当の高精細出力を可能とした高い再現力を持った出力機。
この組み合わせで、高品質かつ高い再現性と安定性、また環境にも配慮したCTPワークフローを構築しています。


CTP工程の維持・管理

安定したCTPプレート出力には、設備の適切な管理とメンテナンスが必要不可欠となります。
特にイメージング(焼付け)後の現像工程は、アナログ刷版の頃より長年蓄積した経験から下記の管理体制を敷いています。

<材料(プレート)受入>
・納入された材料のサイズ、ロットの確認と外観検査(梱包材の破損、凹み等の確認)を行う
・検査OK品は所定の場所に保管して、納品日や納品担当者、プレートサイズ毎の「保管場所区分」を記入

<出力前準備(品質確認 日常)>
・毎朝、プレートメーカーで定める出力計測基準と、当社計測基準の2種を用いてプレートリーダー(icPLATE2)で出力状態を計測
・計測OK後、汚れ、傷などを確認して本作業へ、NGの場合は現像液の手動補充による調整や現像機の清掃を行い再出力後、再計測

<現像機出力前準備(定常1週~1ヶ月メンテ、点検)>
・現像、ガム等の液量の確認及び交換
・現像層内、ローラー、その他機器類の汚れの確認
・フィルター洗浄(現像フィルターの詰まり確認)

<現像機定期メンテナンス(定常3ヶ月~1年メンテ、点検)>
・液交換
・洗浄
・パーツ交換
・メーカーメンテナンス

<CTPセッター出力前準備(日常)>
・プレート通路の搬送確認(プレートの折れ、傷の確認)
・電磁棒の確認および清掃(オートローダー内の静電気除去部品)

<CTPセッター出力前準備(定常1週~1ヶ月メンテ、点検)>
・プレート通路の汚れ確認(オートローダー、ブリッジのベルトなど)
・プレートセッター内の確認及び清掃(ドラム、パンチカス除去など)
・センサー類の確認、清掃

上記は代表的なサンプルとなります。 これらの作業全てを1回で行うのは無理な内容ですが、フクイングラフィックでは予定されている業務を考慮し、メーカーと相談の上で適切な時期にメンテナンスを行い通常時の不具合を未然防止することで、「安定した品質」と「忠実な再現力」を提供しております。

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